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足跡に、吹雪を

此処には何も残らない

生きること とは

小学校から帰ってきた少年は、公園で友達と遊ぶ。明日の心配などなく、服を泥んこにして駆けずり回る。鐘が鳴って帰宅し、夕飯を食べて風呂に入り、という1日の終わりの流れに息がつまる思いを感じながら、少年は床につく。

 

僕の人生において、平凡な日常はそう長くは続かないようです。

 

弟と姉と僕が見つめる母は、涙ぐんでいた。

 

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親の友達なぞには面と向かって会ったことがなく、学校を除けば実に閉鎖的な環境であったかもしれない。

 

母が昔の同級生の話をする。僕は何故か苛立つ。

 

最近携帯電話を変えた母の昔の携帯が、せんべい布団の横に置いてある。母はパートで家にはいない。

 

少年は母の携帯に、その同級生の名前を見る。

 

そして、自分が涙ぐんでいることに気づく。

 

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青年が浪人時代に亡くなった祖父が、新しいアパートを建てるということで、なにやら書類を見つめている。

 

少年は、その書類に書かれている数百万、数千万という金額を目にして、

 

これは何のお金?

 

と尋ねた。

祖父は、これはゆっくり節約して返していくお金だ。と言った。そんな額を何故返さなくてはいけないのか、どれぐらいの期間で返すのか、少年の頭は苦手な数字で混乱していたが、どうやら祖父の表情や話し方を聞く限りではケリの付いている話らしい。

 

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ここの山は、ここからここまでがウチの土地。ここは駐車場にするんだよ。この借家は壊してアパートを建てるのよ。祖母は言った。

 

周りの家と比べて、うちは少しばかり大きい。物置も人が住めるぐらいの大きさで、庭も子育てには丁度いいぐらいはある。車も3台以上ある。

 

四月から五月には、たけのこを掘るのです。

 

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男に母は言った。

 

お父さんが〇〇のおじさんに1000万円借りた。それでも足りないぐらいの借金がある。

 

祖父の計算は、父によって狂わされたようだ。

 

男に母は言った。

 

億単位だって。

 

男は考える。

 

男は眠りにつく。

 

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